目次

  1. 宛名のないDM とは?他のメディアとの違い
  2. エリアマーケティングに最適な手法
  3. YDMの宛名のないDM
  4. おススメの利用シーン
  5. まとめ

宛名のないDM とは? 他のメディアとの違い

・宛名のないDM
宛名や住所をつけずに届けることができるダイレクトメールのことを指します。宛名が不要なので、個人情報を扱うリスクがなく、手軽に始めることができます。また、エリアマーケティングを取り入れたサービスが多いため、狙ったターゲットに効果的に届けることが出来ます。
折込やポスティングと比べると1通あたりの単価が割高ですが、ハガキタイプだけでなく申込書付きの封書タイプのように、チラシと違いリッチなクリエイティブを届けることができるため、デザインの幅が広がります。

 

・ダイレクトメール(宛名アリ)
一般的なダイレクトメールは、郵便はがきやクロネコDM便などのメール便のように、送付先の住所や氏名が必要です。主要な紙メディアの中では、1通当たりの単価が最も高く、発送できるサイズや重量が細かく定められています。
宛名のあるダイレクトメールは制約がありますが、受け取った人は自分宛ての大事なお知らせだと認識するため、他の紙メディアに比べて開封率や視認率が高くなることが特徴です。

 

ただし、信書については郵便でしか発送ができないと信書便法で定められているのでご注意ください。

 

信書とは・・・

"「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」
郵便法および信書便法 "

引用:総務省 信書のガイドライン

https://www.soumu.go.jp/yusei/shinsho_guide.html

 

請求書や契約書、証明書などが代表的なものですが、本文に受取人の氏名が記載されているものも信書に該当する場合がありますので、ご注意ください。
送りたいDMが信書に該当するかどうかは、総務省HPの「信書のガイドライン」で確認ができます。

 

・ポスティング
チラシや広告物をポストに投函するサービスです。一般的には、A版B版の薄いチラシを配布するケースが多いため、ハガキタイプの仕様が多いダイレクトメールと比べて他のチラシに埋もれやすくなってしまいます。しかし、1枚あたりの単価が安いため、ターゲット範囲が広い商品やサービスであれば、低コストでアプローチが可能です。

 

・折込チラシ
配達するエリアにもよりますが、ポスティングと同様1枚当たりの単価が安いため、低コストで実施可能です。しかし、新聞の購読率は年々下がっており、特に東京を中心とした大都市圏では約半数の世帯しか新聞を購読していないというデータ※1も。
年代別で見ても、20~30代の購読率は10%以下※2となっているため、都市部や若年へのアプローチは難しいです。ただし、ポスティングなどに比べてチラシの閲覧率が高いため(弊社自社調べ)、シニア向けの商材やサービスとは相性が良く効果的な媒体です。

 

  単価 カバー率 形状の制限 送付先情報
宛名のないDM 不要
ダイレクトメール × ×
ポスティング 不要
折込チラシ × × 不要


※1 一般社団法人 日本新聞協会. 日刊紙の都道府県別発行部数と普及度.(参照2021-06-22) https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation02.html,
※2 総務省. 主なメディアの利用時間と行為者率.令和2年版 情報通信白書.(参照 2021-06-22) https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252510.html,

 

エリアマーケティングに最適な手法

宛名のないDMサービスを扱っている企業はいくつかありますが、GISと組み合わせたサービスが主流となっています。

 

GISとは・・・
地理情報システム(Geographic Information System)の略。
地図データに様々な情報を組み合わせて、管理、分析、利用できるシステム。

 

GISには、国勢調査等から得られた居住者の性年代、世帯人数、家族構成、年収などの属性情報が含まれているため、ターゲットに応じた商圏ごとの最適な配布エリアの選定ができます。そのため、宛名のないDMはより効率的にターゲットにアプローチでき、高い効果が見込めます。

 

Yamato Dialog & Media Co.,Ltd.
 

YDMの宛名のないDM

弊社の「宛名のないDM」サービスであるクロネコエリア便は、国勢調査だけでなく、自動車登録台数データや新聞折込部数データなどを取り入れた独自のGISシステムを使用しています。
これにより、ターゲットの居住エリアを一般的なサービスよりも細かい単位である町丁目単位で抽出します。さらに、ターゲットを元にした配布エリアの選定だけでなく対象エリアの属性分析を行うことで、見えてこなかったターゲット像を炙り出すことも出来るため、商圏に応じたコミュニケーションプランの企画にも活用いただけます。

 

クロネコエリア便は、ターゲットのセグメントに応じて4つのサービスからお選びいただけます。

詳しくはこちら

Yamato Dialog & Media Co.,Ltd.

 

また、配達物の形状に制限が少なく、ポストに入るものならどんな形状でも配達が可能です。クリエイティブに趣向を凝らすことが出来るため、ブランディングを重視する大手企業様にもご利用いただいています。

 

おススメの利用シーン

宛名のないDMは様々な業種、業態の企業様が利用されています。
エリアマーケティングの特性を利用した費用対効果の高い施策を実施することが出来るため、店舗の集客施策や、通販等の新規獲得施策で多く利用されます。
弊社の事例になりますが、いくつかご紹介いたします。

・全国でチェーン展開している店舗の来店集客施策

折込チラシで集客施策を行っていたが、新聞購読率の低下に伴い効果が下がってしまった。
弊社のサービスに切り替えていただいたところ、これまで折込チラシでは獲得できなかった層の新規顧客の開拓が出来た。

・輸入車ディーラーの案内

既存の施策では、ターゲット以外にも届いてしまい無駄打ちが多かった。
ターゲットである富裕層にピンポイントにアプローチすることで、ショールームへの来場数が増えた。

・保険の加入促進案内

地方都市での加入者を増やしたい。
エリア分析によって見えてきたターゲット像が興味を持つようなクリエイティブを新たに企画。制作したDMによって加入者を増やすことに成功。

まとめ

今回は「宛名のないDM」サービスについて、その特徴や他の紙メディアとの違いを中心にお伝えしてきました。 他にも、「宛名のないDM」サービスを活用することで紙以外にもお届けが可能です。最近で言えば、アベノマスクを全国の全世帯に配達したケースも「宛名のないDM」施策です。弊社でも全国規模の全戸配達サービスを提供しておりますが、このように、「宛名のないDM」はエリアマーケティングにとどまらず広く利用されています。

YDMの全戸配達についてはこちら

 

最後にまとめます。

  • 「宛名のないDM」は近年新たに注目されている紙メディア。
  • 宛名を付けずに配布が出来るので、手間もかからず簡単に始められる。
  • GISを活用したエリアマーケティングサービスが主流で、一般消費者向けの商品サービスと相性が良い。
  • 企業のプロモーションだけでなく、自治体等の重要なお知らせにも利用されている。

 

YDMではクロネコエリア便はもちろん、オンオフ問わず様々な施策を組み合わせることで、生活者のみなさまに刺さるコミュニケーションをご提案いたします。